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ものづくり6「横浜のガラス」|サクッと読める短編読み物

横浜のガラス ものづくり
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彩葉D&Wの理念の1つが、「こだわり」ある日本の『ものづくり』を応援すること。

InstagramやThreadsに合わせた「サクッと読める短編読み物+デザイン+写真(たまにイラスト)」で、個人的に「こだわり」を感じる日本の『ものづくり』を勝手に応援&紹介します。

横浜のガラス

私の夏のお気に入りは凸凹堂のとんぼ玉。

深海ブルーのペンダントの中で、キラキラと銀色の模様が光っている。

これをつけて姪っ子に会うと、私の胸の位置がちょうど彼女の目線と重なるようだ。

「わあ、綺麗。これ頂戴。」

「これは『大切な物』だからあげられないよ。」

彼女は毎回そう言ってねだり、私は毎回そう答える。

決して高価な物ではないのだけど、もしあげたら、数日後には玩具箱の中に埋もれて忘れられてしまうだろう。

でも私にとっては大切なもの。

2つとして同じ物の存在しないハンドメイドのアクセサリーは、選ぶ時から楽しいもので、2人で一つ一つ覗き込んで選んだ品だ。

雨の日の横浜で夫と2人、傘をさして歩いた何気ない光景を思い出す。

横浜のガラス
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