日本の食材15「ずんだのお餅」｜サクッと読める短編読み物

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ずんだのお餅

夏になると食べたくなるのが「ずんだのお餅」。

子供の頃、夏休みに祖父母の家に行くと出てきた懐かしい味だ。

田舎には専門のお餅屋さんがあって、餡子やきな粉もあるのだが、私は決まってずんだのお餅を食べていた。

塩と砂糖によって引き立つのだろうか、枝豆の味が濃厚に感じられ、柔らかいお餅にちょうど良くからむ。

頬張ったときのお餅の滑らかな舌触りに、粒々とした枝豆の食感が混ざっているところも何だか楽しい。

ずんだのお餅を食べると、子供時代に見た家族の笑顔を思い出す。

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