先日納品させていただいた、3つ折りパンフレットのご紹介です。
今回は、イタリアンレストラン『Vivacchus』様よりご依頼いただきました。
事例|3つ折りパンフレット
A4 1/3 (見開きA4)サイズ 巻き3つ折りパンフレットデザイン
用途:集客用パンフレット
ターゲット層:会食利用の会社員、記念日利用のカップル(どちらもワイン好きの方)
納品までの期間:3週間
出したい雰囲気:重厚・シック・高級感
イメージカラー:黒・金・白
今回のご依頼にあたっては、大きな課題がありました。
それは、せっかくのロゴと素敵なお写真が、全てWeb用に加工されていて元データがない、という点でした。
Web用に使用するお写真は解像度が72と低く、動きを軽くするためにサイズも縮小しています。
一方、印刷に使用するお写真には解像度350程度のものが必要になります。
お写真というのは解像度の高いものを低くしたり、サイズの大きいものを小さくして利用することはできるのですが、その逆ができません。
ということで今回は、ご提供のロゴは使えず、使用できるお写真も限られていました。
表面のデザイン
最初、表紙には、印刷に耐えうる小さなサイズのお写真を複数枚使用してデザインしてみていたのですが、、、
シンプルで、お写真もドーンと一枚がお客様のお好みとのこと。。。
ということで、限られたお写真を最大限の大きさで使用し、なるべくシンプルに仕上げました。
例え同じ言葉を使っていても、抱くイメージは人それぞれ。
ことあるごとにいつもそう感じているのですが、今回は特にそのことを意識して、お客様のお好みに沿うように調整した案件でした。
と言いますのも、お客様からのご依頼は「重厚感・高級感・シック」でしたので、背景に黒を使用し、その上に白を重ね、ゴールドをアクセントに使用して第一弾をご提出したのですが、
お客様のお好みに沿って仕上げてみると、最終的には黒と白の比率が半々か白の方が多くなりました。
お写真の大きさはこれが最大限でしたので、もし大きさに制限がなければ、もっと白の割合が多くなっていたと思います。
私の中ではこの仕上がりは「重厚感」というよりは「清潔感」というイメージなので、言葉でのヒアリングにプラスして、実際にデザインして目で見てからの擦り合わせが重要だよなあ、、、と、しみじみ感じた案件でした。
魅力を伝えるお手伝いポイント
今回のテーマは「シック」「高級感」ということでしたので、コピーライティングの要素をさりげなく使用して高級感を損なわないようにしています。
- 「イタリア政府認定ソムリエが厳選するワイン」がセールスポイントですので、勲章の中に入れ込みました
- オフィス街の中にあり、周りで働く方の会食に利用して欲しいということでしたので、「オフィス街の隠れ家」と銘打つことで、行ってみたくなる心理要素を利用しています
- 見開きには、今回はターゲット層が全く異なる2種類(会食利用のビジネスパーソンと記念日利用のカップル)でしたので、それぞれが自分に必要な情報が目に入りやすいよう、利用シーンを分けて入れています(「ビジネスのご利用に」「記念日のご利用に」)
内側のデザイン
魅力を伝えるお手伝いポイント
- Vivacchusさまの1つ目の強みはお料理です
- 「お客様の前で料理を仕上げる」というスタイルを象徴しているお写真を背景に使用しています(透過しているので解像度は低くくても気にならないデザインにしてあります)
- イタリアンながらフレンチの要素を取り入れ、ソースにこだわりがあるということでしたので、綺麗な盛り付けとフレンチ要素を感じられる料理のお写真を使用しました
- 2つ目の強みはワインです
- 「イタリア政府認定ソムリエ厳選のワイン」「イタリア版ミシュランで賞を取得」という強みをしっかりと、でもさりげなく入れ込んでいます
- お店自慢の、お料理との相性に合わせたワインをお出しする「ペアリングコース」を表現するために、本当はもう少ししっかりワインが写っているお写真があれば尚良かったのですが、雰囲気は伝わっているかと思います
- 3つ目の強みは立地や内装です
- オフィス街の隠れ家的なレストランであること
- イタリアンモダンなラグジュアリーな室内と、ゆったりとくつろげる空間であること
- 近辺では珍しい複数の個室を備えていること
- 上記を踏まえ、3つのタイプのお席の魅力を利用シーンを添えて説明しています
お客様の声
今回は大変お世話になりました。ご丁寧で敏速な対応でとても助かりました。また何かございましたらお声掛けさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。有り難うございました。
Vivacchusさま
あとがき
実は今回、使えるお写真の制約があったにも関わらず、最初のデザイン案(黒ベースの表面+透明感のある白ベースの内側)を、まさに「重厚感・高級感・シック」で自分史上最高の出来だと自負していました。
結局、お客様との擦り合わせで雰囲気は変わってしまいましたが、大切なのは自己満足ではなくお客様に喜んでいただけること。
素敵な仕上がりになってお客様にもご満足いただけ、ほっと胸を撫で下ろしております。
魅力が満載のイタリアンレストランさんで、大阪に住んでいたらぜひ一度利用してみたいお店でした。
お近くの方は、美味しい料理と厳選ワインを堪能しに行ってみて下さいね!
Vivacchusさまの益々のご発展をお祈りしております。
『デザイン x 文章術』
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