ロゴ・名刺に続き、手織り製品を制作・販売されているYukka• TEXTILE design + weaving 様の3つ折りパンフレットのデザインが完成いたしました。
3つ折りパンフレットのご依頼内容
今回ご依頼頂いたのは活動用の3つ折りパンフレットです。
制作時間:3週間 (打ち合わせから納品まで。修正や確認待ち時間など含む)
キーワード:①北欧の光・風・空気 ②手仕事・糸による繋がり
北欧の光・風・空気を感じられる表紙パターン①
今回ご提供いただいたお写真の中から、北欧の光・風・空気を感じられる表紙をお作りしました。
最初、ロゴは背景なしがご希望でしたので、視認性を保つためには白抜きにして紺地の上に配置することになります。
その場合には、個展などでケースに入れて立てて置くような場合にロゴが隠れてしまう可能性があるため、お写真の透け感を利用してロゴの背景を曇りガラスのように透過させ、ロゴをパンフレットの上部に持っていきました。
また、表紙を折った時に、右端に空間が見える配置にすることによって風が通る雰囲気を出しつつ、左側が見切れているため写真が続いていることを匂わせ、裏表紙に誘導するデザインにしています。
手仕事・糸による繋がりが感じられる表紙パターン②
ご提供いただいたお写真の中に北欧の光・風・空気が感じられ、且つ手仕事感もあるという、全てのキーワードを網羅できるものはなかったため、「手仕事・糸による繋がり」に特化したパターンもお作りしてみました。
こちらの表紙は手仕事感を出したい場面でご使用くださるというということで、今回は結果的に2種類の表紙を採用していただきました。
遊び心を取り入れ、折った時の表紙に道具の一部を写り込ませることで、裏表紙への繋がりをアピールする導線になるようにデザインしました。
内側のデザイン
(データで見ると背景が真っ白ですが、実物は紙の風合いが足された雰囲気になります)
全体構成
作家様のお好みは、活発でランダムなレイアウト。
余白を充分に設けて風を通すイメージでご提案したところ、全ての写真を繋げて一枚の作品のように表現されるのがお好みとのこと。(アートですものね。)
カタログのようにはしたくない、というご意向もありました。
ただ、今回、内側に載せるテーマが「使う」と「感じる」ということでしたので、その2つを分けさせていただき、少なくとも使う方に関しては、見た人が何のグッズかわかるように配置させていただきました。
お写真について
ご提供いただいたお写真は、過去にご自身で撮り溜めていらした紙のお写真をデータ化したもので、仕方がないのですがどうしても画質が粗くなってしまいます。
また、1つ1つのお写真の背景がまちまちでしたので、それらを配置するとまとまり感がなく見づらくなってしまうという課題も。。。
そこで、後学のためのお試し(&私の勉強)ということで、作品のお写真を撮り直しさせていただくことにしました。
オフィスにお邪魔し、短いお時間に数点をさっと撮らせていただいたので、雰囲気に合わせたイメージ写真ではなく、作品のディテールがわかる商品写真をお撮りしました。
本来であれば、出したい雰囲気や内容に合わせて同じテーストのお写真をまとめてプロに撮ってもらうのがベストなのでしょうが、どこまでこだわるか、時間や予算なども合わせて見極めが必要ですよね。
今回の撮り直しによって画質の粗くないディテールがわかるお写真で、背景が揃ってまとまり感が出たのではないでしょうか。
また、広げて全体的に見ることになりますので、「感じる」ページのニュアンスとのバランスも取れ、作家様のお好みのテーストである活発なイメージで統一感も出ました。
タイトルフレーズ
ご自身で書こうとすると、どなたでもそうですが、伝えたい想いが強ければ強いほど文字数が多くなるものです。
それとは裏腹に、読み手にとってはパッと目に入って読みやすい文字量にまとまっている方がインパクトが残ります。
ということで、「使う」「感じる」の説明文をコンパクトにまとめ、タイトルフレーズのようにしてみました。
ライティング
活動の紹介文も、重複した言い回しなどをシンプルにまとめて文字数をグッと減らし、沢山あるキーワードを整理して割り振りました。
お客様の声をいただきました
新しいロゴと名刺に続き、初めてのパンフレット作成の良き伴奏者であった彩葉さん。
私自身が持ち合わせていない「ロジカルな思考」で現時点での方向性を紙面で表現してくださいました。
「伝えたい想いが強ければ強いほど文字数が多くなる」という彩葉さんの言葉に、確かになーと頷いてしまいます。
伝えたい想いをシンプルにまとめてくれる、持ち前のライティングセンスに今後の活躍を楽しみにしています。
まとめ|「魅力を伝える」お手伝いポイント!
繰り返しにもなりますが、今回、作品の魅力を伝えるために意識したことは下記の3つでした。
- テキスタイルの織の風合いが伝わる鮮明なお写真をお撮りしたこと
実物と写真で色が変わってしまわないように自然光でお撮りし、加工修正を少なくしました - 「使う」をテーマにしたテキスタイル作品については、どんな商品なのか、パンフレットを見て最低限わかるお写真の配置にさせていただいたこと
- 溢れる「想い」を読みやすい文字量(原文850字ほど→230字)にまとめさせていただいたこと
試行錯誤しながら、作家様のこだわりやお好みと「伝える」ことのバランスを取るなど、今回も得ることの多い案件になりました。
近々、織教室やワークショップも企画・運営されるそうですよ。
今後のますますのご活躍に、今回のパンフレットが少しでも役立つことを願って。
*ロゴとお名刺のご紹介はこちらから↓
*パンフレットの印刷物をいただきました!
『デザイン x 文章術』
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